
ベースカラーを決めましょう
部屋は上下の天井と床、それに四方の壁の六面体で成り立っています。そのなかに建具や家具のほか、カーテンや照明器具など、いろいろなものが組み込まれて、私たちの生活空間ができあがっているわけです。モノには必ず色がついています。当たり前すぎるため、私たちは普段あまり色を意識しませんが、室内は色であふれているのです。内装の色調を考える場合には、色の洪水に流されないよう、きちんと色を意識しながら整理、調整することが大切になります。よって、基調となるベースカラーを決めましょう。日本では大半の家で、茶系と白をベースカラーにしているようです。
例えば床のほか、ドアや窓などの建具をブラウン系にして、壁紙と天井をオフホワイト系にまとめ、色調のバランスを取りましょう。
全体的な色調のバランスを
そもそも色自体はすべて美しいものです。しかし単色でどれほど美しい色を選んでも、組み合わせる色によっては、汚く見えてしまいます。例えば先程紹介した茶系や白をベースカラーにしたものではなく、もっと自分は個性的な感じにしたいと考える人もいらっしゃるのではないでしょうか。壁紙や天井をオフホワイト系でシンプルにまとめれば、床やドア、窓などを一つでも個性的で目立つ色にしても大丈夫だと考えるかもしれません。しかし色味の強いものに、照明や日光などの光があたれば、壁紙や天井も反射の影響を受け、オフホワイトのニュアンスが変わってきます。このように、内装の中では色と色のつながりを理解することがとても大切です。
一つ一つの色に着目せず、全体的な色調のバランスを捉えることを考えましょう。